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2024-05-13 14:32:00

なぜ鍼が効くのですか?

鍼に限らず、マッサージ、整体は反射を意識的に利用する治療です。反射を利用して患部の血流を改善し治癒力を高めるのです。身近な例は肩こりのセルフケアです。自分でさすったり揉んだりしますよね。この時反射で血管が開きます。ここで重要なのは気持ちいい刺激です。体は有益な刺激だと感じると血流改善が起きるとのです。シカが傷をなめるしぐさも同じ原理だと考えられます。あらゆる生物にはそのような機能がもともと備わっています。

反射による血流改善は痛みの箇所だけでなく他の場所からの刺激でも起きます。肩こりの治療を手の平や腕、足先からできます。

鍼灸は他の治療より刺激の方法が多様です。体の体表だけでなくより深い位置にある反射へ刺激を届けて高度な治療を可能にします。

ぎっくり腰では手足のツボから治療します。

逆子では足のお灸で正常位にもどします。慢性痛の場合は過剰反応の神経を直接刺激して痛みをおさえます。逆に衰えた神経を刺激して運動機能を回復する治療もあります

胆石の排出には目尻の外側にあるツボへ鍼をする方法などもあります。

こうして難聴や眼精疲労から脳卒中後遺症やパーキンソン病や脊損による運動障害などあらゆる治療に幅広く対応できます。私自身、病院、整体で治せないが鍼なら可能なケースを日々実感しています。 

【反射について】

反射は体の中に数えきれないほど備わっています。医学的に知られていないものもあります。有名なところでは反射神経という言葉がなじみがあるところでしょうか。知覚や視覚や聴覚で感じ無意識に体が動くことです。また沸騰したやかんに触れると瞬間に手を引っ込めるでしょう。同時に体がやかんから遠ざかるように足は後ずさり体はのけ反りできるだけダメージを受けないような体制を無意識にとっています。他には膝蓋腱反射です。お医者さんでベッドに横向きになって膝を組んで検査をします。ゴムのハンマーで膝のお皿の下を叩くと膝がピョコっと反応します。この反射は膝蓋腱に急激な負荷がかかった時、ダメージを回避したり、歩行や走るときの踏込みを無意識に補助しています。この反応は大きすぎても全く無くてもいけなくて、脳や脊髄や神経経路に異常があるかどうかの判断材料になります。他には嚥下反射などがあります。ご飯を飲み込むと食道へ移動する途中から反射的に無意識の運動に代わり蠕動運動によって胃まで運ばれます。ネコには四肢反射というものがあります。右前足を伸ばすと左後ろ足が伸びます。獲物を捕る時忍び足の時重要な役割をしています。赤ちゃんのハイハイなども同様な反射があると考えられます。