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なぜ鍼が肩こりや首コリに効くのですか?
鍼の効果のメカニズムは諸説ありますが なかなか解明が進まず謎で怪しげな治療法という印象を与えてきました。
おおよそ反射を主に利用しているというのはわかってはいました。
しかし最近になって科学的な解明がアメリカやヨーロッパで活発になってきました。
たとえば足三里の鍼やお灸の刺激は長寿や免疫を驚くほどあげることがわかっています。
中国では『毎日足三里にお灸をすると100歳まで元気に生きられる』と言い伝えられています。
また最近ではアフリカで蔓延している結核に対して足三里のお灸を広めたところ完治や改善する患者が続出しています。
アメリカの最新の科学的研究によると足三里に刺激を与えるとその刺激信号は脳の延髄に達し
そこから迷走神経反射で心臓や胃腸などの臓器を活発にしていたのです。胃腸や臓器を活発にすると栄養吸収の上昇に始まり、
免疫細胞の活性化まで広範囲に体の機能向上が期待できます。
話は本題に移りますが肩こりや首コリの場合の鍼は、多くは首や肩の凝っている場所に打ったりします。
この場合、鍼などの異物が入ると異物の排除や攻撃をする反応がおきるのです。まず血管を広げることによって血流を増加させ治癒のための酸素や栄養補給がされやすくします。
また血管壁の隙間もひろがることでリンパ管からの免疫細胞の流入をはかり免疫力をあげます。
このことで結果的にコリのある筋肉への酸素や栄養補給や老廃物の排除が活発になりコリがとれるのです。
なぜならコリとは疲労やストレスにより筋肉が固まって血管が狭まり血流不足になり栄養や酸素が行き届かなくなり、発痛物質などの老廃物がたまっている状態だからです。
以上が肩こり首コリの鍼による改善についての私の見解です。
なぜ鍼灸がパーキンソン病や脳卒中の後遺症などに効くのですか?
パーキンソン病や脳卒中の後遺症は脳のダメージが原因ですが当院は脳から治療しようなどとは考えておりません。
当院の治療法は天津中医大学で開発された醒脳開竅法と当院の考え方による治療法を併せて行っております。
醒脳開竅法は麻痺を起こした腕や足や舌に対し直接神経的に活動電位を起こすことで四肢末端や舌や嚥下機能の萎縮を抑えつつ動きを回復させていく方法です。
鍼の後は目を見張る動きの回復がみられ、患者様は合わせてリハビリを行うことで元の動きを取り戻しています。
治療を続けていると脳では新しい神経回路が形成され手足や舌の動作と連携がとれるようになり日常生活ができるようになっていきます。
つまり四肢末端からの直接的アプローチで間接的に脳の機能を回復させていくイメージです。
天津中医大学では500床のベッドが用意され毎日鍼による治療とリハビリが行われ高い効果を生み出しています。
当院では醒脳開竅法とあわせ全身の血流改善と機能の活性化が可能な鍼を行い同時にリハビリ的な運動を行って高い治療効果を出しております。
説明だけでは実感がわきませんので、一度お試しになられたら理解できるとおもいます。
パーキンソンや脳卒中だけでなく動作が遅くなった方の治療に非常に効果的だと思われます。
鍼灸と医学を比較して思うこと
医療は無くてはならない存在ですし私自身も何度も助けられています。
また日々発表される難病の新薬やがんの最新の治療方法は医学界の努力のたまものです。
ただし、うちに来る患者様の多くは病院では治らない、改善しないからという理由でこられます。
肩コリ、首コリ、腰痛、ぎっくり腰、果ては嗄声(声がれ)、リウマチ、原因不明の痛み。
この類の症状は痛み止めとシップと電気治療で十分で保険治療で安く通わせて収益を得るという悪しき習慣がはびこっています。
国民の大半が日常的に困っている肩コリ、首コリ、腰痛、ぎっくり腰、神経痛などは軽視されています。
DNA操作、細胞レベルの実験を繰り返す新薬の開発などでニッチな難題解決には力は注ぐけどもっと身近でとるにたらないと思っている症状は軽視しています。
一方、難病や原因不明の病の場合は対処法が確立されていなければありあわせの薬などで様子を見るしか手立てを知りません。
パーキンソン病などはなかなか今の医療でも大きな改善は難しいですが、もちろん鍼でも脳の異常を治せるとは思っていません。
しかし患者様はこう思っているはずです。より手足が動いて舌のろれつが回れるようになって日常生活が以前に近づければいいんですと。
少なくともふたば治療院ではそれができます。治療後のパーキンソンの患者様はまっすぐに歩けてしっかりしゃべれるようになったとよろこんで帰られます。
首コリ肩こりぎっくり腰もその日のうちに大きな改善を感じて帰られていきます。
木を見て森を見ずといいますが細かな医学的見地にこだわり現状の手法に甘んじていて医学は患者様に真摯に向き合っていないように感じられます。
鍼って他の治療と比べて割高だとおもいますが・・・
鍼が法律的に許可されているのは医師か鍼師だけです。
体内に鍼を入れるという医療行為にあたり、そのため鍼灸師は医師と同じく解剖学、生理学、衛生学などを通して医学知識を学びます。
そうして鍼を打つと効果的な部位、危険な行為などを習得するとともに
治療に使用する鍼、皿、シーツ、タオル、患者着などはすべて清潔に保ち感染予防の徹底が義務付けられています。
それもそのはずです。鍼を打てば鍼だけでなく鍼師の手指、患者様の刺鍼部にも体液や血液が付着するのですから。
その手指や患者様の体が触れた先へ体液は拡散していきます。もし患者様が何らかの感染症に罹患されていれば
その体液が次の患者様の刺鍼部に触れた場合感染のリスクが生じます。
ですから皿などは滅菌器具で滅菌しますし、鍼は使い捨てのもので清潔を担保します。
また消毒用アルコール、消毒綿花、お灸その他の消耗品は整体やマッサージと比べて準備も片付けも患者さんごとに行うため
時間もコストも掛かります。時間や器具は治療代に加算されることとなります。
また鍼灸師は国家指定の機関で授業料を払い実地演習や知識の習得を経て国家試験を受けて資格を取ります。
もちろん他の治療より効果を出す腕がなければ話になりませんから様々なセミナーや腕のある先生に師事を仰ぎお金を費やします。
少なくとも500万~700万円以上かかります。私の知人などは常に有名な治療院の施術を受けてそこから学んだり、毎年中国の先生と中国へ渡航して
勉強をしています。そういったことに毎年100万円以上はかけています。おそらく今まで2000万円はかけているでしょうし今後もかけていくでしょう。
それでかつ他の治療の追従を許さない効果を出せれば割高な料金を頂くのは正当な考えだと思われます。
私の先生は1時間半で2万円以上の料金を頂くそうです。
もちろん治療効果がないなら患者さんは来ませんから値段を下げざるを得ないでしょう。
もう一つ勘違いしてはいけないのは病院は私たち自身から強制徴収された国民保険や社会保険で補填されているということです。
病院での保険治療は鍼灸院より安いイメージですが、わたくしたちはその前提として国民保険ですでに年間30~40万円の保険を
徴収されていてそこから補填されているということです。もし3割負担で風邪の治療に診察台1200円、薬代1500円、計2700円支払って安いなと思われていたら大間違いです。
2700/0.3=9000円が病院で支払っている本当の金額ということです。6300円は気づかなうちに前払いさせられているのです。9000円の風邪の治療は安いと思われますか?
鍼灸て他の治療方法に比べて効果はあるのですか?
私の考えでお話しします。
大学生だったころ空手の真似事で石を蹴ったところ踵が
ひどく痛くなってしまいました。整形外科に通ってレーザー治療を受けたり
色々な治療を受けましたが3か月たっても治りません。困り果てていたところ
あるところから鍼を頂きました。仕方なく痛みをこらえて踵に何度も打っていましたが
1回目で痛みがかなり軽減し3回くらいの治療で治ってしまいました。
その時思ったのは鍼の得意な領域があるんだなということです。医療、マッサージ、整体
その他様々な治療方法が存在しますがそれぞれに得意な領域があると思います。
鍼灸は炎症や神経痛、精神疾患、神経的な痛みの治療などに特に効果が高いと思います。
中国では脳卒中で麻痺した手足や言語障害を鍼で回復する治療が盛んです。
私の師匠は10年間車いす生活だった脊髄損傷患者を歩行できるまで回復させるような治療をメインにされています。
他方医療は外傷の治療、臓器の治療、移植、DNA操作などその他鍼では及ばない領域が多数存在します。
確実に言えるのは私の踵の治療は鍼がベストの選択だったということです。
また鍼という異物を体に侵入させることは医療行為にあたり医者か鍼師にしか許されていません。
そういったリスクや多少の痛みを感じさせる治療法が大昔から現代まで存在し体系化されているということは
他の治療法では得られない効果が存在するということが示唆されているのです。