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2024-05-22 09:23:00

治療を受けた時はいいが時間がたつと再発する場合

病には根が浅いものと深いものがあります。

症状はどちらも重いものから軽いものまであります。

根が浅い場合症状がほぼ完治すればあとは自然治癒力で回復し再発は少ないと思われます。

問題は根が深い場合です。例えばぎっくり腰でもおおもとの原因が

大きな事故やヘルニアなどで残ったしこりや傷などが原因の場合

完全な回復は難しく疲労がかさなったりすると定期的にしこりを起点に再発します。

体は手術によるメスの切り跡や大きな怪我などでは取り返しのつかない損傷がつきます。

人体の皮下には筋肉や骨だけでなくそれらをお互いにつなぐ細やかで非常に複雑なケフィアという組織が存在します。

一度損傷すると完全には回復せず滑らかさを損なってしまいます。

また長期の過労やストレス、デスクワークなどによるコリなどは体の一部にダメージを作り

ながら体に負荷をかけ続けるので仕事やストレス自体が根深い病みたいなものなのです。

東洋医学ではそれを『外因』といいます。

また加齢などにともなう回復力の低下も避けがたいものでダメージを取り切れなくします。

ですからこれらのことが複合的に重なっていて治療で良くなっても短期間で再発します。

どうすればよいかと言えば仕事や負荷やストレスをやめてしまえばよいのです。

しかし実際のところはそうはいきません。

できる限り運動と睡眠と食事をしっかりととり、再発したら治療で回復の手助けをするしかありません。

またそれほどひどくないうちに定期的にコリなどのメンテナンスを行うことで根深い原因をより和らげることで再発を遅らせたりより悪化することを防ぐことができます。

東洋医学ではこれを『未病の治療』と呼んでいます。

私は30年ひどい腰痛とぎっくり腰で悩んできましたが、鍼灸に出会ってからセルフケアができるようになり、

ひどくならないうちに治すようになったのでより再発がしにくい体になってきましたし腰痛を恐れなくなりました。

『未病の治療』にはそういった利点があるのです。