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鍼って他の治療と比べて割高だとおもいますが・・・
鍼が法律的に許可されているのは医師か鍼師だけです。
体内に鍼を入れるという医療行為にあたり、そのため鍼灸師は医師と同じく解剖学、生理学、衛生学などを通して医学知識を学びます。
そうして鍼を打つと効果的な部位、危険な行為などを習得するとともに
治療に使用する鍼、皿、シーツ、タオル、患者着などはすべて清潔に保ち感染予防の徹底が義務付けられています。
それもそのはずです。鍼を打てば鍼だけでなく鍼師の手指、患者様の刺鍼部にも体液や血液が付着するのですから。
その手指や患者様の体が触れた先へ体液は拡散していきます。もし患者様が何らかの感染症に罹患されていれば
その体液が次の患者様の刺鍼部に触れた場合感染のリスクが生じます。
ですから皿などは滅菌器具で滅菌しますし、鍼は使い捨てのもので清潔を担保します。
また消毒用アルコール、消毒綿花、お灸その他の消耗品は整体やマッサージと比べて準備も片付けも患者さんごとに行うため
時間もコストも掛かります。時間や器具は治療代に加算されることとなります。
また鍼灸師は国家指定の機関で授業料を払い実地演習や知識の習得を経て国家試験を受けて資格を取ります。
もちろん他の治療より効果を出す腕がなければ話になりませんから様々なセミナーや腕のある先生に師事を仰ぎお金を費やします。
少なくとも500万~700万円以上かかります。私の知人などは常に有名な治療院の施術を受けてそこから学んだり、毎年中国の先生と中国へ渡航して
勉強をしています。そういったことに毎年100万円以上はかけています。おそらく今まで2000万円はかけているでしょうし今後もかけていくでしょう。
それでかつ他の治療の追従を許さない効果を出せれば割高な料金を頂くのは正当な考えだと思われます。
私の先生は1時間半で2万円以上の料金を頂くそうです。
もちろん治療効果がないなら患者さんは来ませんから値段を下げざるを得ないでしょう。
もう一つ勘違いしてはいけないのは病院は私たち自身から強制徴収された国民保険や社会保険で補填されているということです。
病院での保険治療は鍼灸院より安いイメージですが、わたくしたちはその前提として国民保険ですでに年間30~40万円の保険を
徴収されていてそこから補填されているということです。もし3割負担で風邪の治療に診察台1200円、薬代1500円、計2700円支払って安いなと思われていたら大間違いです。
2700/0.3=9000円が病院で支払っている本当の金額ということです。6300円は気づかなうちに前払いさせられているのです。9000円の風邪の治療は安いと思われますか?