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なぜ鍼が椎間板ヘルニア、脊椎管狭窄症、すべり症に効くのですか?
結論から申しますとお医者様の診断と痛みの因果関係は関係ないことが大半だからです。
痛みは神経を介した電気信号です。
それに対して椎間板ヘルニア、脊椎管狭窄症、すべり症は画像です。レントゲンやMRIやCTをみて
椎間板の間隙が狭かったり脊柱管が狭かったり椎骨同士がすべっているという画像をみてその見た目で判断しているのです。
そして医学界では診断基準に照らして椎間板ヘルニア、脊椎管狭窄症、すべり症と診断名をつけて良い、
更に診断名がつけばそれが痛みの原因じゃないの?と痛みに結び付けもよいことになっています。
ではそこを手術すればなおりますか?実は痛みが引かなかったりすぐ再発したりすることが多いのです。
そのことが診断名と痛みの因果関係のあやふやさを如実に物語っています。
私の意見では本当に診断名と痛みを結び付けたいならヘルニアが神経を圧迫している所から脳までの痛み信号の流れを
画像的に表すような写真がとれなけれれば本当の診断とは言えないと思っています。そういう装置は現段階ではあるはずもなく、お医者さんは
病名と痛みをある意味あてずっぽうで結び付けているのです。医学という最高権威の名前にのっかて言いたい放題です。
名医は診断は下しますが手術はなるべく避けます。なぜなら治らなかったら責任を取らなくてはいけないからです。
手術は最後の最後の手段です。どう見ても診断名が原因の痛みと思われる時だけです。
こういう話もあります。たまたま別の検査のMRIでかなりひどい椎間板ヘルニアが見つかったのですが本人はいたって平気。
画像診断があてにならない良い例だと思います。
では本当の原因は何なのでしょうか?痛みを感じる神経は脊椎、脊柱管だけを通っているわけではありません。
そこから出て体の末端まで通過しているわけです。そういった別の経路で筋肉の硬直などに押されて痛みが起きていることは多々あります。
わかりやすいかどうかわかりませんが日常に例えてみます。
たとえば照明がつかなかったとき途中の電気コードを机が踏んでいた場合、机によって断線したと判断しますか?
しかし実は電球が切れていたり、電球が緩んでいたり、コンセントが外れていたり、果ては電気設備が古すぎてハンダがとれていることだって
ありうるのです。 もちろんまず机が踏んでいるところからはコードを退避しておいた方が良いでしょう。それでも照明がつかない場合は電球を交換してみてください。
また最近注目されているのは脳の錯覚、体の防御よる過剰反応です。
では鍼はどうやって椎間板ヘルニア、脊椎管狭窄症、すべり症をなおすのでしょうか?
実は鍼の驚くべき力は医学とは別のアプローチをとっているのです。
鍼の効果は多くは反射をつかっています。そして、多くの原因となっている脳の錯覚や体の防御反応による筋緊張を取り除くだけなのです。そしてそれだけで嘘のように痛みが消えるのです。
面白いのは鍼治療の多くは痛みとは全く違う場所からアプローチします。例えば手や足などです。
そこから刺激を与えて反射によって、脳や体の中枢に『そこは痛む場所ではありませんよ。やめても大丈夫ですよ』と投げかけるのです。
実はわたくしも椎間板ヘルニアと診断され長い間腰痛やぎっくり腰に悩まされていました。
鍼を習得する前は整体でぎっくり腰を治していましたが、いまは鍼のおかげでセルフケアで事足りています。
鍼を習得して一番良かった点です。
ただし、わたしの鍼治療によって痛みやしびれがほとんど改善しない場合は本当に椎間板ヘルニアが神経を圧迫して痛んだりしている可能性が高いと言えるかもしれません。
鍼には鍼の、西洋医学には西洋医学の得意な分野があります。
この場合でどうしても耐え難く改善したい場合は最終的には手術も手かもしれません。ただし定評のある医者を慎重に選んでください。